電車が来て、だーりんが先に乗ってあたしは後で乗ったのでドアの近くにいた。７．８人の小学校高学年から中1くらいの女の子の集団がワイワイいいながら乗ってきた。その時にやたら身体を触られた気がして、なんか取り囲まれた感じになり、その内の一人が私に英語で時間を聞いた。なんかものすごく不自然で嫌な感じがしたので、後ろ向きのまま電車を降りてしまった。（まだ発車していなかった）だーりんがびっくりして「どしたん？」と聞いたけど、ほんとに声が出なくて、「降りよう」と言うのが精一杯だった。「なんで？」って聞かれたけど、「なんでも」としか言えずだーりんも降りようとした時にその女の子集団に財布を盗られそうになったのか、だーりんが電車を降りながら何か怒鳴っていた。そして「あ、やられた」と。チェーン付のマジックテープの財布だったので、中身だけ摺られたようだ。ただ、大きなお金はシャツの中のスキミング防止機能のついた薄手のウエストポーチに入っているので、４、５０€くらい。ただ千円札を３枚入れててそれも持って行かれたらしい。
一昨日エミトラベルのガイドさんが言ってた少年少女スリ集団のような気がしたので、被害に遭う前に電車降りようと思ったけど、いざという時に声がでないという恐怖もあったと思う。たぶんだーりんは私の不可解な行動に気を取られてたのと、やっぱり女の子の集団に対して男の人は警戒心が弱い気がする(^^;
あの時声が出てればなあ。何かあっても電車の中で大声で騒ぎたてるなり、大阪弁で怒鳴ってやることもできたし（笑）私は５€くらいしか現金持ってなかったから。盗られたことがわかってたら、電車降りる時に思い切り蹴りでも入れてやったのに！金額は大したことないからいいけど、あんな子供集団にお金を盗られたことがむかつく。次回パリに行くときは、子供銀行のお札を財布に入れてメトロに乗り、お札にフランス語で「バーカ」と書いといてやろうと心に誓う。
そのあと女の人が英語で話しかけてきて、この駅の上に警察があるのでそこに行った方がいいとか、ピガール、トロカデロ、シャンゼリゼなど観光地には多いから注意した方がいいと、スリの多い駅名を色々教えてくれていた。お礼を言って別れたが、現金だし、今日帰国するし、警察に行くとまた事情聴取などで時間を取られてしまうので、結局警察には行かなかった。
そして普段から注意深い性格のだーりんはそのことで凹んでしまって、しばらく元気がなくなってしまった。